繋げる。 〜高浜町に新たなビーチタイムを〜

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「おつかれさまーーーっ!!」

 

 

NEW BEACH TIMEの反省会のスタート。

設営から運営に尽力してくれた学生たちとの反省会は既に開催済みだったので、今回は「大人組」だけでの反省会。

(前田さんは大学講義を終えてからの参加となるため、乾杯時は不在)

 

まず、第一声は堀田さん。

 

「いやー。アルコールは失敗でしたね。もっと売れると思っていました。」

 

海の家といえば「生ビールのポスター」がどどーんと貼ってあるイメージがある。みんなバカンスにきているのだから、お酒は飲むのだろうと…。

だが実際は、運営サイドが考えているほどアルコール類は売れなかった。

理由はいろいろある。

 

・自分たちでクーラーボックスに入れて持ってくる

・ちょっとお酒を買いに行こうか!というには広すぎる砂浜

・都市部とは違って、車で海水浴に来ているお客さまが多い

・若い世代のお酒離れという社会的要因

 

「なぜまわりの浜茶屋はサーバーではなく缶ビール販売が多いのかなと思っていたけど、経験則からの選択だったんですね。やっぱり凄いですね。」

 

 

しばらくは、運営にまつわる細かな反省点の話が続いた。

反省点が多いということは失敗だったのか?というとそういうわけではない。

実は、この関西の建築学生たちを中心に運営する海の家プロジェクトは前年度の2016年からスタートしている。当プロジェクトは、ブルーフラッグの広報、そして若狭和田ビーチの魅力を伝えるために2016年「青空キッチン」という名前で立ち上がり、その進化バージョンとして、2017年「NEW BEACH TIME」が誕生したのだ。

海の家の飲食メニュー、インパンクトのある内外観、SNSを中心とした広報活動、そして、若狭和田ビーチでの新しい過ごし方の提案。すべてにおいてパワーアップした「NEW BEACH TIME」。

結果として、前年度を大きく上回る売上を残すことができたし、SNS効果も大きく

『NEW BEACH TIMEに来るために若狭和田ビーチに来た』という声も非常に多くいただいた。特に20代の女性が多く(高校生も多かった)、流行りに敏感な世代がSNSで情報を得て来店してくれたようだ。

 

 

ただただ、NEW BEACH TIMEのテラスにきてハンモックでのんびり過ごす。そんな新しいビーチでの過ごし方をするお客さまもたくさんいた。「NEW BEACH TIMEチーム」の狙い通りだった。

 

しかし…

 

「でも、もっと地元の方にも来てもらいたいよね」

 

前年度より大きな進化をとげたNEW BEACH TIMEではあるが、やはりお客様のほとんどが観光客であり、地元の方との交流が圧倒的に少ない。

それは、「もっとNEW BEACH TIMEに来て飲み食いして欲しいよね」などというものではない。

もっともっと地元の方から関心をもってもらえるような仕掛けや仕組みを作っていかないといけないということだ。

 

NEW BEACH TIMEだけが盛り上がるようではいけないが、まずはNEW BEACH TIMEが盛り上がることで若狭和田ビーチの魅力を知ってもらう。若狭和田ビーチに来てもらう。今はこのステップ。

次は、NEW BEACH TIMEがハブとなり、観光客と他の浜茶屋をどう繋げるか。地元住民とどう繋げるのか。

今年、感じたこの課題を来年にどう繋げるのか。

 

今後のテーマは明確だ。

「繋げる」

 

盛り上がる「大人組」の反省会の夜はまだまだ続く。

 

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