チリも積もれば若狭富士-前編-

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みなさん、おはこんばんちわ。

 

渡る世間は鬼ばかり、

されど胸張るばかりが良いことじゃない、

海辺を歩くときは全力猫背野郎、まつゆうです。

 

 

さてみなさん、平成最期の冬はいかがでしたでしょうか?

高浜はほとんど雪が積もらない日がつづき、半分嬉しくもあり、

半分残念でもありますね。

 

さて、そんな高浜の冬の風物詩といえばなんでしょう?

 

でっちようかん?

 

 

 

 

若狭ふぐ??

 

 

 

 

いいえ

 

 

 

 

ビーチのゴミです。

 

 

 

 

どこを見てもごみ、ゴミ、GOMIなのです。

 

 

「そんなわけあるかい!」

と思ったそこのあなた、実はそんな状況が冬を中心に高浜でよく見られているのです!

 

と、いうわけで今回は冬の寒さを思い出しながら、チリも積もれば若狭富士-前編-というお題目で、海ごみってなんで冬に増えるの?どこから出てくるのか?何が問題なのか??

という少し真面目なお話ができればと思います。

 

 

 

 

 

「え、高浜の海って綺麗なんじゃないの!?あの綺麗な写真はなに!!?」

 

 

 

 

そう思ったあなた、その疑問は非常に正しいです。

 

夏はあんなに綺麗だし、ごみもそんなに見なかったのに…

では、なぜ冬の海にたくさんのごみが出現するのでしょうか?

 

それは、日本海側特有の気圧配置によって引き起こされます。

冬になると、日本列島を取り巻く気圧は西側に高気圧、東側に低気圧が位置することで、いわゆる「西高東低」とよばれる冬の気圧配置が多くなります。

 

 

 

 

これにより西側、つまりユーラシア大陸側に位置する高気圧が北からの冷たい空気を日本に叩きつけるようになり、それに伴い強い風と風波が発生、夏とは比べ物にならないほど海がよく荒れるのです。

 

 

 

 

湖みたいなビーチも

 

 

 

 

冬はバッコンバッコンの波が押し寄せます。寒いです。

 

 

ずばり、これが多く来る原因なのです。

この強い風と波に押し寄せられ、日本海沖に漂うごみも一緒に流れてくるのです。

オマケに皆さんもご存じの通り、夏と比べて冬は人がほとんど立ち寄らないため、清掃活動があまり行われないのです。

そのため、冬の日本海側のビーチでは、

 

①波や風によって沖のごみが大量に運ばれてくる。

②人がいないためごみを拾う機会もほとんどない。

 

以上により冬は海ごみが多くみられるようになるのです。

 

 

さて、そんな冬に押し寄せてくる海ごみですが、とある傾向があります。

 

 

 

 

 

 

お気づきでしょうか?

そう

 

大陸側、海外のごみが多く流れ着くのです。

 

流れ着くごみの種類は様々ですが、それらには中国語や韓国語、時にはロシア語が記載された海ごみがよく見られます。

太平洋側ではまた違う国の物が流れ着くことや、その逆として日本の物が他の国に流れ着くこともあります。

例としては、東日本大震災で沖に流された日本の船が、アメリカに漂着したというニュースを耳にした方もいらっしゃるかと思います。

 

 

 

アメリカ西海岸に流れ着いた日本の船

 

 

つまり日本へごみが流れ着くこともあれば、日本のごみが海外へ流れることもあるのです。

どこの国が悪い、とは簡単には言えないのです。

 

 

このことから海ごみ問題とは

日本国内だけでなく、海をまたいだ国際的な問題だと言われています。

 

各国においても、海ごみの発生を抑えるために様々な取り組みをしていますが、現実はまだそれが追い付いていないという現状なのです。

 

 

 

 

無論、日本国内で発生したごみも海ごみには多く見受けられます。

それには、あなたが出したごみも含まれているかもしれません…

 

残念なことに、世界の中でもきれいと呼ばれている日本でも山や町中など様々な場所でごみが見受けられます。

そんなごみも捨てられた場所にずっと存在しているわけではありません。

風や何かしらの要因により移動し、時には河川に流れ着きます。

 

では、そんな川は最終的にはどこに流れ着くのでしょうか。

 

 

 

 

そう、海です。

 

つまり山や平野、町中で発生したごみが、風で飛ばされ、川に捨てられることで、流れ流され海まで運ばれてくるのです。

海ごみは、海の近くだけで発生するわけではありません。

 

もしかしたら、あなたが海で見かけた海ごみは、海水浴客や漁師さんだけでなく、海の向こう側の人たちだけでもなく、

町中に住んでいるあなたが出しているのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

少々長くなりましたが、海ごみがどうして増えるのか、どこからやってくるのかを一通りご説明させていただきました。

 

 

高浜町の若狭和田ビーチでは、そんな状況を憂慮した地元住民により定期的なビーチクリーン活動が行われています。

 

 

 

 

また、そんな現状をみて、「なんとかしたい!」と冬にも負けないホットな気持ちで自主的にごみ拾いをしている人たちもいます。

 

 

 

 

しかし、それでも足りない現状がここ高浜だけでなく、日本海側全域で発生しているのです。

そしてそんな海ごみにも新しい問題が…

 

というわけで今回はここまでにしたいと思います。

次回後編では、そんな海ごみに関する問題についてクローズアップしてみたいと思います!

 

それでは後編もまた、お付き合いください。

 

 

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