ワールドマスターズゲームズ、開催地に決定。
インバウンドの波に乗るために、いま高浜にできること。
再来年2021年、国際大会のワールドマスターズゲームズが開催されます。
ワールドマスターズゲームズとは、世界中のスポーツ愛好家たちが、特技や趣味を生かした競技に参加し、勝敗を競う大会です。オリンピックと同様に4年ごとに開催。参加資格はおおむね30歳以上で、来年2月からエントリーがはじまります。今回の開催地は関西圏。大阪や神戸といった主要都市に含め、高浜町も開催地のひとつに決定しました。
高浜町で行われる競技はライフセービング。ブルーフラッグを取得した美しい海、若狭和田ビーチを舞台に、熱い戦いが行われます。
高浜町がライフセービング競技の舞台として選ばれたのは、実は立候補によるもの。ブルーフラッグ認定の海を広く人々に知ってほしい。さらに、これまでにライフセービングの大会を開催したことがある実績も背中を押しました。なぜ、ワールドマスターズゲームズに自ら手をあげたのか。その答えは、高浜町の未来を見据えた、インバウンドの促進にありました。
お話を聞かせてくれたのは、ワールドマスターズゲームズ、高浜町役場担当・総合政策課の一瀬正憲さん。年々、来日する外国人観光客が増えているなか、高浜町はなにをするべきか。
町として発展していくために必要なこと、その取り組みや想いを教えてくださいました。
「2021年に開催されるワールドマスターズゲームズは、世界のスポーツ愛好家たちと高浜をつなぐ、良いきっかけになると思いました。開催地として決定したことは、とても嬉しかったですが、決してゴールじゃない。これからが本番なんです。」
ワールドマスターズゲームズで高浜を訪れる外国の方にリピーターとなってもらうためには『高浜はいいところだ!』と思ってもらう必要があります。そのためには、おもてなしの方法を見直す必要があります。英語が話せる人材の確保、多くの店でキャッシュレス清算ができるようにすること、観光協会のHPを外国の方にもわかりやすいように変えることなど、課題は山盛り。競技以外でも高浜を満喫してもらえるように、ビーチヨガ、SUPヨガ、墨流しなど、体験メニューも充実させるそうです。
「なんといっても受け入れの体制づくりが大変です。民宿やお店といった事業者さんたち、観光協会、商工会、そして行政。町のみんながタッグを組んで、協力していかないと、なかなかできるものではありません。ですが、すでに、たくさんの人たちに力添えいただいています。試行錯誤を繰り返しながら、みんなで少しずつでも進んでいきたい。常に最善を尽くして、取り組んでいくつもりです。」
小さな海辺の町である高浜町にインバウンドの旋風を巻き起こすのは、雲をつかむような話なのかもしれません。いわば、町中を改革するようなものですから。でも、動かなければ、少しも近づくことはできない。簡単ではないことでも、熱意をもって取り組むこと。何かを変えていくためには、それが大切なことなんですね。どうかワールドマスターズゲームズの開催が、高浜の未来へつながる第一歩になりますように。
ワールドマスターズゲームズ開催まで、あと2年。来年には、ワールドマスターズゲームズのプレ大会として国内のライフセービング大会が予定されているそうです。白熱の試合が身近で観戦できるチャンスが目白押し。高浜町のアツい時代がやってきますよ。