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WAAcation WEEK オンラインセッション3日目。

 

 

今注目されているワーケーションは、ワーク(仕事)×バケーション(休暇)の造語で、会社や都会を離れ地域で仕事を行うスタイルのこと。全国500以上の地域で取り組まれています。高浜町では、このワーケーションを、「WAA(Work from Anywhere and Anytime)いつでもどこでも仕事ができる働き方」と、地域での社会貢献活動も含むVacation(バケーション)を掛け合わせた『WAAcation(高浜版ワーケーション)』として取り組んでいきます。

 

2020年9月からワーケーションの受け入れを再開する予定でしたが、県内での新型コロナウイルス感染症拡大を受け、10月まで延期。9月はオンラインのみのセッションを行いました。

 

WAAcationは、訪れる側にだけ利点があるのではなく、受け入れる町にも「通年型の新たな観光スタイルの創出」「地域オフィス誘致」、そして「地域以外の多様な人との出会いや共創のチャンス」を得るという利点があります。今回のセッションは、オンラインという、どこからでも多様な人が参加できる利点を最大化し、高浜町の魅力をとことん紹介するとともに、高浜人と働き方に関心が高い人とのつながりを創り、次のアクションを双方向で目指すきっかけになればと企画しました。

 


 

9月19日 18:30 ~ 21:00

オンラインセッション第3回 テーマは「ワーケーションとリーダー論」

 

 

 

【 ゲストのご紹介 】

 

東 修平 さん(Shuhei Azuma)
大阪府四條畷市生まれ。大阪府立四條畷高校を卒業し、京都大学工学部物理工学科、同大学大学院工学研究科を修了。専攻は原子核工学。
2014年に外務省に入省し、環太平洋経済連携協定(TPP)をはじめ、貿易協定の交渉に関する業務に従事したのち、野村総合研究所インドにて、自動車業界のグローバル事業戦略・経営戦略の策定を支援。
2017年1月15日に行われた四條畷市長選挙において初当選。全国で最年少(当時28歳)の現役市長となる。

 


島田 由香 さん(Yuka Shimada)
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 取締役 人事総務本部長。1996年慶応義塾大学卒業後、株式会社パソナ入社。2002年米国ニューヨーク州コロンビア大学大学院にて組織心理学修士取得、日本GEにて人事マネジャーを経験。2008年ユニリーバ入社後、R&D、マーケティング、営業部門のHRパートナー、リーダーシップ開発マネジャー、HRダイレクターを経て2013年4月取締役人事本部長就任。その後2014年4月取締役人事総務本部長就任、現在に至る。学生時代からモチベーションに関心を持ち、キャリアは一貫して人・組織にかかわる。日本の人事部「HRアワード2016」個人の部・最優秀賞、「国際女性デー|HAPPY WOMAN AWARD 2019 for SDGs」受賞。米国NLP協会マスタープラクティショナー、マインドフルネスNLP®トレーナー。

 

野瀬 豊 さん(Yutaka Nose)

福井県高浜町生まれ。

調理師専門学校で学び、都内の洋菓子店、イタリア料理店での勤務を経て、高浜町へ帰郷。洋菓子・イタリア料理のお店「ラ・プラージュ」を創業し、パティシエとして活躍する。2000年高浜町議会議員に初当選、2008年から高浜町長に就任。現在、4期目。

 


西嶋 久勝 さん(Hisakatsu Nishijima)
福井県高浜町生まれ。
1982年に舞鶴市役所に入庁。職員として38年間勤務し、多様なまちづくりや政策推進などに携わる。政策推進部長、市民文化環境部長を歴任。2020年6月に舞鶴市役所を退職し、7月1日より高浜町役場の副町長に就任。「安心と魅力の高浜町」を実感できるよう活動中。

 

 

【 モデレーター 】


野村 つとむ さん(Tsutomu Nomura)
東京生まれ、埼玉育ち。1999年より地方の建設コンサルタント。2007年よりフリーランス。2013年より福井県高浜町役場(行政マン)。
観光振興、中心市街地活性化、NPO・農業生産法人設立、コミュニティづくり、6次産業化支援など、住民参加のまちづくり・事業起こしを、地方の現場で携わる。soil(土) soul(心) society(地域)を大切に、空間のチカラを信じ、風土と対話するようにデザインするランドスケープデザイナーを目指している。

 

 


 

【 本 編 】

 

 

町のリーダーたちから、ワーケーションとリーダー論についてお話を聞きました。ゲストはまさにリーダー。大阪府四条畷市長の東修平さん、西嶋久勝高浜副町長、ユニリーバの島田由香さん。さらに、野瀬豊高浜町長の飛び入り参加もあり、なんとも贅沢すぎる時間となりました。

 

 

 

恒例の自己紹介、ゲストの信念を添えて

 

自己紹介を兼ねた、ゲストのお話を聞きます。まずは、もうおなじみとなっているユニリーバの島田さんから。

 

島田:

「自分も含めたすべての人が笑顔で、自分らしく、豊かな人生を送っている。そういう社会をつくりたいって考えています。私はワーケーションっていうのは日本の国力をあげる、ものすごいきっかけになると思っている。結果、日本の持っている役割がもっと発揮できるようになる。そうすれば、いつか世界平和にも近づいていける。そう信じています。今日は関西圏でのワーケーションについて、私も学ばせてもらいたいと思っています。」

 

 

東市長:

「市長になって、そろそろ4年になります。島田さんが『常にハッピーな状態で』と話されていましたが、これは僕も本当に大切なことだと思っていて、少なくとも四条畷市のすべての住民がそう思ってもらえるようにしたいと日々考えています。でも、最高に良い状態をつくると悪い状態のときも来てしまう。なので、常に良いところに凪でいるというか、あまり波をつくらないようにキープしていくことがリーダーとして行っていくべきことかなと。ワーケーションって関西人と相性がいい。仕事もできて休めるなんて、めちゃええやん!って。究極のゴールとしてはワーケーションなんて言葉がなくなるくらい、自然なスタイルになることですよね。そのためにどうやっていけばいいのかなんて話もしていきたいです。」

 

 

西嶋副町長:

「高浜町の隣の舞鶴市のですね、市役所で長く働いていました。いまご縁があって、高浜町の副町長として活動させていただいています。舞鶴で働いていたときから、人口減少や地域活性はやはり問題になっています。でも、地域の人も気づかない良い自然、歴史、文化などはいっぱいあるわけで、地方でゆったりと、心豊かになりながら仕事をしてもらえる。そしてバケーションとして余暇も楽しめるんじゃないか。こういう基本的なことは前からやってきていましたが、この時世で一層『ワーケーション』という観点、キーワードが浸透していくんじゃないかと思います。このWAAcation WEEKで全国の皆さんと一緒に、高浜という舞台について考えていけるのは、とても嬉しいことだと考えています。今までのセッションからも皆さんの高浜への愛を感じさせていただきました。皆さんの意見やアドバイスを実行に移していくんだという決意を持って、楽しく語り合わせていただきたいと思います。」

 

 

ここで野瀬町長の参加を発表。野瀬町長は、もとは高浜町で洋菓子店を営んでいたパティシエ。高浜町議会議員としての活躍を経て、町長に就任し、現在4期目です。

 

 

野瀬町長:

「他の予定があったので参加が難しかったんですが、どうにか時間をつくりました!」

 

 

さあ、この4名になった贅沢すぎるゲストで、ワーケーションとリーダー論のセッション。ここからが本番です。

 

 

 

人口増加中!プロモーションに注力する四条畷市

 

野村:

「ここで少し四条畷市のご紹介を。四条畷市は奈良県に接している大阪府の市です。人口は55,000人ぐらいだったかと。大阪の中心部まで電車で13分ほど、京都市内や奈良までも車で40分弱という非常に良い立地の市です。日本各地で人口減少が問題となっているなか、四条畷市はなんと人口が増加中。市の中心街となっている西部には、大きめの商店街やイオンモールもあって、お買い物にも困らない。この西部は南北2kmほどの小さな地域で、まさにコンパクトシティといえるのではないかなと思います。そして中部のほうは、どちらかというと自然豊かな地域。奈良県に接している東部のほうは住宅街も整備されて、とても魅力的な市なんですね。『しぜんたい、しぜんたい(市全体、自然体)』というキーフレーズもいいですよね。」

 

 

四条畷市はとても自然の多い町です。HPでシティプロモーションという部分をクリックすると、市の動画を見ることができるのですが、驚くほど自然が豊かなことがわかります。

四條畷市(しじょうなわてし)HPでシティプロモーション

 

 

東市長:

「四条畷は都心部まで近いのに、自然も豊かで、両方あるっていうのが四条畷のいいところというか。大阪なのにっていうのがポイントなんだと思います。移住してもらう、居住地としてもらうことを目標にプロモーションに力を入れていますね。」

 

 

島田:

「すごくびっくりしました。人間ってイメージでいろんなものを判断してしまうから。もっと都会の都心なんだと。大阪なのにっていう驚きってすごくポジティブに働くから、これは最高の戦略ですよね。」

 

 

 

ワーケーションが普及していくために

 

いま国でも積極的に進めようとしているワーケーション。9月4日に小泉環境大臣が福島の北塩原村でワーケーションを行われたのですが、そのときオンラインで行われた意見交換会に島田さんが参加されていたのだとか。

 

 

島田:

「実はこの日私も福島に行っていまして、偶然にも同じ村で大臣がワーケーションされていたみたいで。ワーケーションという切り口を進めている企業ということで私たちユニリーバを含めた数社に声をかけていただき、大臣とオンラインの意見交換会に参加しました。日本には34の国立公園があるそうで、園内にあるキャンプ場とか野営場って500を超えるそうなんです。その野営場を整備して利用する人を増やしていこうと。日本の国立公園って園内で住めたり、泊まれたり、自然との接点が自由な国なんですって。大臣は福島をワーケーションの聖地にしたいと。本気で取り組もうとされているのがよくわかりました。私は高浜もワーケーションの聖地になれるって思ってるんですよ。」

 

 

幸福度アップ、作業効率アップ、働き方改革として送り出す都市部側だけではなく、空き家の活用、そしてベンチャーが生まれるかもしれないという期待など、受け入れ側にも多大な利点があるとされているワーケーション。ですが、企業がワーケーションを進めていくには、まだ課題も多いとか。たとえば出張時の仕事規則は?宿泊費や交通費はどこから?労災などの保障面は?テレワークは自宅のみと設定している企業も多く、制度改正が必要となることなど。

 

 

野村:

「課題点もあるけれど、可能性もまだ広がるって考えています。仕事と休暇を兼ね備えるって基本のスタイルに、たとえば出張と合わせたり、現地に地域オフィスを持ってしまったり。あとは、環境保護など、社会貢献型の活動を組み合わせたり、災害支援などで長期に渡ってワーケーションを利用したり、被災者の方に利用してもらえるように地域で準備しておくことも大事なんじゃないかと。コロナの時代ですから、感染リスクの少ない地方で出産したり、手術後の療養を兼ねてワーケーションをしてもいいですよね。さらには、地域と都市部の学校で連携できたら、きっと家族まるごと地方でワーケーションすることも可能になりますよね。」

 

 

 

ワーケーションとはじめて聞いたとき、そして今の想い

 

島田:

「ワーケーションという言葉をいつ聞いたかは、もはや覚えておりません。ただ、昨年から地域deWAA!というものがはじまっているんですが、それを思いついたのがWAA!の取り組みがはじまって1年ほど経ったころかな。どこでも仕事していいなら、地方でもできるじゃないかと。空き家とか廃校とかにWi-Fiを入れてもらうだけでいいですからね。なので、ワーケーションという考え方としては、もう5年くらい前からあった。言葉としては、たぶんJALさんが使ったのがはじめてだったと思うんですけど、私はずっと、たとえば『コWAA!キングスペースを作ってください』とか、WAA!という言葉をからめて、お話をするようにしていたかな。」

 

 

東市長:

「はじめて聞いたときは、僕も覚えてないんですけど、たぶん島田さんから聞いたような気がします。WAA!の話から、ワーケーションと聞いた気がします。僕は市役所で働いていますので、これをどう展開していけるかと考えたら、なかなかチャレンジなことだなと。緊急事態宣言のときも交代制勤務をやりましたけれども、やっぱり5割の人数が限界だなと。窓口が閉められないので。このワーケーションというものを実現させたいが故に、整理しないといけないポイントが多々あるんだと思います。」

 

 

西嶋副町長:

「今まで舞鶴での仕事でも、地方創生や人口減少という問題がありました。企業誘致やUIJターンで人に来てもらえないかと模索をするわけですが、なかなか簡単には成果が出てこない。そんな活動を行っているなかで、企業の方とお話をすると『コワーキングスペースを』ということになります。そこで赤レンガ倉庫群という施設があるんですが、その2階を使っていただくことになったんですが、そのときにワーケーションという言葉と出会いました。このスペースを使用する人が簡単に集まってくるということはありませんが、少しずつ、少しずつ認識が広がっていったように思います。ですが、受け入れ側がかなり力を注がないといけないということも事実だなと感じましたね。決して、ほったらかしにしておいていいことはない。高浜でも受け手側の覚悟、受け入れ体制がかなり重要となってくるなと思っています。」

 

 

野瀬町長:

「私もはじめてワーケーションを聞いたのがいつかは覚えていませんが、ここ1年ほどのことだと思います。地方では最初、サテライトオフィスをというのが主流だった。けれど、その誘致に成功している地域なんて、ほんの一部だけで、どこの地域でも簡単に成功するものではない。様々な地方創生のプランがあるが、なかなか結果が出ないというなかで、ワーケーションという考え方も出てきたと思うんですけれど、正直、当時は無理なんじゃないかという印象がありました。ですが、いまコロナ禍という状況において、かなりパラダイム(ものの見方、捉え方)が変わったんじゃないかと。単に田舎の自然が豊かなところでアクティビティを楽しみながらという、観光に仕事がついてきてるようなものじゃなくて、別の価値をつけていかなくてはいけないんじゃないか。その部分をしっかり考えていかないとダメだと感じています。」

 

 

 

『働き方=ワーケーション』方程式を完成させるキーワード

 

島田:

「コワーキングスペースのような場所・Wi-Fi・美味しいコーヒーが飲める場所などのカタチがあるものというのは、いろいろ考えつきますよね。けれど、カタチのないものも必要。それが、私はWell-Beingだと思います。

すごく科学的でいろんなことが実証されていて、経営者やリーダーとしては知っておくに越したことはない、大切なキーワードだと思います。生産性やパフォーマンスをあげていくために、Well-Beingを知っておくと確実に違いが出る。定義でいえば、身心が健康で社会的に良い状態のこと。ポイントは主観的Well-Being。自分で自分のことを『良い』って思えてたらOKってことなんです。これが高い人は免疫が高い、健康、長寿ということが分かっている。同時にパフォーマンス・生産性、これも高いということが分かっています。特に創造性ですね。クリエイティビティ。これが3倍高いなんてリサーチもあるほどです。さらに社会性、レジリエンス(折れない強さ、適応能力)も高くなると。こういうことがリーダー、組織を見ていく、まとめていく役割の人にとって必須なポイントですよね。この見えないけれど大事なものを、いかに見えるようにしていくかというところに今後のワーケーションの大きなチャンスと課題があると思います。

 

ワーケーションによる効果を数値で出すとか、そういう目に見えるデータを取っていくということが、いま本当に大事だと思っています。それと地元の方の視点も大切で、ワーケーションだーってみんながワッと押し寄せてきたことに戸惑ったり、ワーケーションってなんなの?って疑問を持っていたりすると、地域の自治体に不信感を持ってしまうかもしれない。ワーケーションをする私たちも地域の人と連携や知識の共有、労働力などで、課題解決とかに貢献したいって思っていますから、こういうつながりが加速するような仕組みとか、その辺もつくっていきたいですね。」

 

 

島田さんが実証結果や効果を数値化することが大切だと話されていましたが、ちょうど高浜でもワーケーションをする人の脳波をとるという企画が動いています。都市部にいるときと高浜でワーケーションをしているときの脳波の違い。それを数値化することで、ワーケーションの良さが多くの人に伝わりやすくなるかもしれません。

 

 

 

送り出す側、受け入れる側

 

東市長:

「四条畷市のワーケーションは、おそらく受け入れる側ではなく、送り出す側になると思います。送る側っていうのは、ワーケーションに来てもらっている風景をあまり見ることがないので、理解が進みづらい。送り出す側と受け入れ側とで、情報の偏りがすごく出てしまう。これを埋めていかないと、送り出したいって思っても住民がついていけず、働き方として選ばれないという気がします。これが課題というか、キーワードとして考えています。」

 

 

島田:

「するどい視点だと思います。市役所の方などがワーケーションをして、それがタンジブル(実体がある様、実際に触れることができる様)にどうだったのか。自分の内側の変化がどんな風に外側に出てきたのかということですね。ワーケーションをすると、おそらく、ほぼ確実にポジティブ感情があがる。それが、どんな風にお仕事とかに影響したのか。たとえば、アイデアが出る数が倍増したとか。そういうのを実験的にやってみたらどうかなと。」

 

 

東市長:

「そこまではたぶんできると思います。でも、その庁舎内での仕事効率の変化とかが住民にまで伝わるのは、相当遠い気がして。この道のりをどうやっていくか、ちゃんと考えていかないといけませんよね。」

 

 

野瀬町長:

「効果として豊かさを感じられる、免疫があがるとか、まさにその通りだと思います。受け入れ側としても、これまで地方創生とかUIターンの取り組みを行ってきていますが『住民』として高浜に来られた場合、どうしても地元のしきたりなどの観点から、すれ違いが起こりやすい。ワーケーションの入り口を『お客さん』の立ち位置にして、徐々に慣れていくようにすればいいのかなと。人と出会って刺激を受けるという価値は本当に大きい。たとえば、複数の企業の方が同時に来ていただけるようなイベントかなにかを企画して、通常なら出会わないような異業種の方同士が共有をできるような場をつくるとか。そういうことができれば、ワーケーションをバブルで終わらせないようにできるのかなと思います。」

 

 

西嶋副町長:

「送り出す側、受け入れる側、どちらもやり方を誤ると『行政はなにをやっているんだ』とネガティブな結果を生むことになってしまう。いろんな政策を伝えていかないといけないというなかで、町長がおっしゃった異業種の方の交流を舞鶴でも行っていました。企業の方は自分たちの強み、セールスポイントを提供したり、自治体と一緒になって地域を盛りあげようとしてくれたりしますので、そういう場をつくることは、とてもいいことなのかなと思いました。」

 

 

 

参加者の方からは

「地域への貢献だ、イノベーションだとハードルをあげてしまうより、まずは高浜の素晴らしい自然を楽しんでもらうといったことを入り口にしてはどうか。」

「一足飛びに進めていくより、入り口を広げたほうが良いのではないか。」

「少しずつ地域に溶け込んでいく。その時間を大切に、そして伝えるのもゆっくりと、でも着実に。」

そんな意見もいただきました。様々な人から、様々な素晴らしい考えを聞かせてもらえる。オンラインセッションの醍醐味です。

 

 

 

テレワーク・リモートワーク、進めていくために

 

東市長:

「僕たちもまだまだ、これからです。行政って専用の回線でデータをやりとりするんですけど、その回線上でつながっているチャットツールみたいなものがあるんです。これを使えば、部長や次長との意思疎通も簡単にできます。災害時、あとコロナでもそうなんですけど、このチャットで素早く意思疎通、だいたいのことが終わる。すごく画期的だと思っています。まずは課長以上の人だけなんですが、リモートワークのためのハード面も整えました。ネックなのが、前半にもあった『自宅以外でリモートワークできない』ってルールですね。このへんの仕組みが整わないと、テレワーク・リモートワークを進めていけない。」

 

 

なるほど。行政では法律などの壁をクリアしていかないと、テレワークを普及させるのは、なかなか難しい課題なのですね。では一般企業ではどういうルールで行われているのでしょうか。

 

 

島田:

「ユニリーバがWAA!を導入したときは、労働時間を把握するというルールを設定しました。自己申告を認めるという部分を確立できたので、申告だけはきちんとするということで、残業の把握も行っています。本当にいろいろなところに説明会をしたり、伝える工夫もしてきました。まだまだ難しい課題っていっぱいあるし、社内の批判的意見もないわけじゃない。

ある程度万人が納得するデータや数値を出したり、影響力のある人から良さや効果を伝えてもらったり。そういうことが大切だと思う。」

 

 

野瀬町長:

「法律やセキュリティの問題は現実にあって、それをテクニカルな手法で補完するというのは、ひとつの手ですよね。今回のコロナに限っていうと、密じゃない環境をつくるなら庁舎内での区分け、ゾーニングでどうにかするしかないと感じてはいます。」

 

 

 

地域医療の先進地に

 

野瀬町長:

「町長に就任したとき、町には3つの医療機関がありましたが、常勤医がすべて合わせて5名しかいないと。医療崩壊の寸前だったんです。それで大学との寄附講座をはじめました。こんな小さな町が大学との寄附講座をはじめたのは全国ではじめてだったんですが、そのときに来られた井階先生という方が力を尽くしてくれて、いま高浜は地域医療の先進地として評価されるほどになっています。ソーシャルキャピタルという人とのつながりとか、豊かさを感じることが免疫力を高めて認知症や疾病の予防になると。気持ちのいい町にするということが、実は医療効果が高いと。なら、病気にならない町にしよう、健康寿命を延ばそう、いまはそういう目標のフェーズに入っています。」

 

 

島田:

「町長がおっしゃった気持ちがいい町にする。これがWell-Beingの原点ですよね。私たちには感情があります。ポジティブとネガティブ。これ、どっちも大事です。喜怒哀楽でいうと、怒と哀の感情。これを感じていないふりをしてしまうと、いつか喜び、楽しさまで感じられなくなっていく。ネガティブな感情もしっかりと受け止めて、その上で解消してあげる。泣くこと、信頼できる人に話すこと、思うがまま紙に書いてみること。この3つが効果的だとされています。」

 

 

野瀬町長:

「町長として敬老会に参加させてもらうことがあるのですが、そこで、カラオケをやる流れになるんですよね。最初は人前で歌うことに苦手意識がありまして、まさにネガティブな感情の素になっていたんです。そうすると、聴いている方もなんか盛り上がらない。でも、あるときから気持ちを切り替えて、やりきってしまおう!と、白いスーツに赤いネクタイ、帽子をかぶって沢田研二さんになりきってみたんですよ。帽子も投げ飛ばしたりして。そしたら、皆さん笑いますし、私も楽しくて。ネガティブに思っていたことも、ちょっと意識を切り替えると、みんなが良くなるって実感しました。」

 

 

島田:

「すごい、いい例じゃないですか!すごく的を射た事例だと思います。もう町長のこと、ジュリーって呼んじゃいますよ。(笑)」

 

 

 

 

すべては地域のために。リーダーたちが大切にしていること。

 

西嶋副町長:

「人を大事にする『愛』と仕事をするための先に進む『勇気』と。ベタですが、このふたつの言葉がやっぱり好きですね。僕は笑顔で相手を勇気づけたり、ひっぱっていくというのを理想としてますので。」

 

 

東市長:

「言葉って簡単に撤回できないので、言葉と行動の一致がとても大事だと思っています。どんなに素晴らしいことを言っても、行動が伴わないと意味がない。今まで撤回したい言葉というのもあったんですけど、この考えから、撤回はしなかったです。言行を一致させる。これがリーダーとして一番大事なことだと思っています。」

 

 

野瀬町長:

「物事を進めるうえで、共感してもらうことが大事ですよね。ひとことに共感といっても、物事自体を心の底からいいねって思ってくれている共感もあれば、人同士のつきあいや人柄を評価して共感してくれる場合もある。そのすべてを含めた共感や理解を得ることが、リーダーとして必要なのかなと思っています。」

 

 

島田:

「リーダーシップって役職じゃなくて、誰でもできること。それが発揮された結果、何かしらのポジティブなインパクトがある。それが発揮される背景には、その人の強みが生かされている、信念に基づいた発言をされている、だからこそ感動が生まれる。これがリーダーシップだと思っているんですね。今日はそれぞれの方からリーダーシップを感じているし、すごく有意義な時間だったと思います。」

 

 

リーダーであるからこその考え方、リーダーである視点から見る未来、そしていま。普段は決して知ることのないリーダーたちのリアルが感じられた、本当に価値のあるセッションだったと思います。

 

 

 

 


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