高浜の人と、自然と、つむがれる縁。
つながりを描いたインバウンドPR動画第2弾「EN」が完成。
2021年3月に第3回日本国際観光映像祭で優秀作品賞を、2020年ポルトガル国際観光映像祭でも優秀賞を受賞した高浜町のインバウンド(訪日外国人)向け動画「Reconnect with your ZEN」。
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この「Reconnect with your ZEN」は外国人観光客が高浜の秋冬の豊かな自然に触れ、自分を見つめなおす旅を描いた動画です。映像クリエイターの楠健太郎さんをはじめ、町内外の多くの人が力を合わせて作成されました。
そのなかで主演やコピーライティングを担当したのは、当時地域おこし協力隊として高浜に在住していた月田ショーンさん。高浜の魅力をしっかりと伝える、素敵な言葉をたくさん考えられていました。
そして、この度「Reconnect with your ZEN」の対となる春夏のインバウンド向けPR動画として「EN」が完成しました。
制作スタッフは「Reconnect with your ZEN」と同じように、楠さんを中心とした協力者たちのチーム。コピーも引き続き、月田ショーンさんが担当しました。いまは地域おこし協力隊の任期を終え、高浜に移住したショーンさん。動画のストーリーでは、ショーンさんが迎え入れた友人が、自然や人との新しい縁をつむいでいく様子が描かれています。
この動画のコンセプトである「EN」とはどういう意味なのか?その答えをショーンさんに聞くと、この動画の「EN」とは、「縁(えん)」を意味しているのだと教えてくれました。
ショーンさん:
『外国には「ご縁」という言葉というか、概念がないんです。それで、一番近い言葉は何だろうと考えたときに「SERENDIPITY」という言葉が浮かびました。
運命的な出会いとかの意味がある、すごくポジティブな言葉で、僕自身とても好きな言葉なんです。動画の最初にこの「SERENDIPITY」にプラスして「As we travel through life, the best encounters occur, when we least expect」とコピーが流れるようにしました。これは「人生のなか、思いがけないときに一番の出会いがある」みたいな意味の言葉で、「SERENDIPITY」とセットで見てもらうことで、外国人の方により深く「ご縁」というものを理解してもらえるのではないかと考えました。
この動画では高浜への旅を描いていますが、旅をするときって必ず出会いがありますよね。誰と出会えるか、どんなことに出会えるか、それは実際に行ってみないとわからない。だから高浜に来てほしいし、いろんな魅力を知ってほしい。そこから縁ってつむがれるものだと思うんです。』
自身も友人を通じて高浜を知り、そしてこの地に訪れたときに縁がつながって、いま高浜に住んでいるというショーンさん。その経験を伝えるかのように、動画のストーリーは流れていきます。
友人の女性は、はじめはショーンさんに案内されながら町をめぐっていますが、だんだん一人で高浜の人や自然と新たな縁を結んでいきます。彼女と高浜に「EN」が生まれたことがよくわかりますよね。
ショーンさん:
『それぞれのシーンに合わせて言葉を流していくのですが、それにはすべて「ENCOUNTER」という言葉をプラスしているんです。ENCOUNTERは偶然の出会い。この町で立ち寄ったところでふいに出会う、感動や癒し、安らぎの気持ちを伝えたかったので。人や自然とつながっていくところを丁寧に言葉にしていくことで、縁をつむぐことをリアルに感じてもらえたらいいなと思います。』
動画の舞台は、町内の様々な名所、体験など。そのすべてにショーンさんの想いがこもった言葉が添えられています。
▼青海神社参拝
【ENCOUNTER】BLESSING(恵み・祝福・恩恵)
▼青葉山ハーバルビレッジ 薬草茶体験
【ENCOUNTER】ESSENCE(本質・真髄)
▼はもと加工販売所 焼き魚
【ENCOUNTER】SENSATION(感じる、感覚、感性)
▼佐伎治神社 大岩
【ENCOUNTER】SILENCE(静寂、静けさ、森閑)
▼ハーブ石鹸づくり
【ENCOUNTER】HEALING(自然治癒・癒し系)
▼若狭和田ビーチ 夕日 SUPヨガ
【ENCOUNTER】SERENITY(平静・安らぎ・沈静)
▼FAMILIAR 夕食&乾杯
【ENCOUNTER】FRIENDSHIP(友情・懇意)
▼中山寺 山門
【ENCOUNTER】SPLENDOR(絶勝・豪華・光輝)
▼若狭和田ビーチ
【ENCOUNTER】TENDERNESS(優しさ・慈愛・愛情)
▼若狭和田ビーチ
【ENCOUNTER】WELL-BEING(ウェルビーイング)
どれも、それぞれのシーンに深みを持たせる言葉ですが、なかでもWELL-BEING、そして最後に流れる【ENCOUNTER】TAKAHAMAには、高浜町の素晴らしさをそのまま描いた言葉としてチョイスしたということでした。身体や心で幸福や喜び、それらを持続的に感じられること(WELL-BEING)に出会える町というメッセージがダイレクトに伝わってくる素敵な演出ですよね。
ショーンさん:
『どの言葉にも「EN」という文字が入っているものにしたんです。動画ではシーンが変わるときに、この「EN」の文字だけが残って、次のシーンがはじまる。そしてWELL-BEINGにつながっていく。高浜は海や山など自然が多いし、人との距離も近いですよね。ちょっと話しただけで、すごく親密になれたりする。だからこそ感動とか出会いも多くて、それがWELL-BEINGにつながっていくんだろうと思うんですね。ぜひ、高浜に来て、たくさんの縁をつむいでほしいです。』
ラストシーンでは、海に浮かぶ女性のまわりに、まるい波紋が広がっていきます。高浜と出会い、つむがれた「縁(EN)」は、途切れることのない「円(EN)」となって広がっていく。これからも続いていく物語を想像させるような、美しいエンディングです。
町の素晴らしい自然やあたたかい人たち、そして作り手たちの想い。この「EN」には、高浜の魅力が詰め込まれています。外国人の方はもちろん、日本に住む方も、ぜひじっくりとご覧いただきたい動画です。