地域を盛りあげる子どもたちの力【第2回】
みんなで頑張るSDGs!ムラサキウニのランプ、できあがりました。
地域を盛りあげるために頑張る子どもたちをご紹介するシリーズ、第2回目はムラサキウニのランプづくりに取り組んだ高浜小学校の子どもたちが主役です。
近年、増えすぎたムラサキウニが海の藻場を荒らしてしまう問題が起こっています。その対策として、町の漁師さんが毎年駆除作業を行っていますが、同時に、どうにか活用する道を模索されています。そこで、高浜明日研究所(アスケン)の子どもメンバーが活躍する「コドモノアスケン」と漁師さんがタッグを組み、ウニのランプを作る活動を行ってきました。※詳しくはこちらの記事で。
※高浜明日研究所についてはこちら。
ほぼ1年かけて、企画から商品化まで行われたウニのランプづくりでしたが、このたび、商品として完成!ムラサキウニのランプ「UNIKARA(うにから)」が誕生しました。高浜町海の六次産業施設「UMIKARA」のショップで販売されています。UMIKARAとUNIKARA、名前も似ているし、ぴったりの販売場所ですね。
さて、どんなランプができあがったのでしょう。これは、実際に手に取って見てみたい!ということで、アスケンメンバーの名里裕介さんと遠藤航さんにおつきあいいただいて、UMIKARAのショップに行ってみました。
サイズは大・中・小の3種類。いちばん大きいサイズのUNIKARAは、なんとリモコン付き。小のUNIKARAはガチャガチャで購入できるそうです。
ガチャガチャというだけで、なんかワクワクしちゃいますよね。さっそくやってみました。
大サイズは様々な色に変わるグラデーションタイプ。中サイズは光力の強い白ライト。そしてガチャガチャで購入する小サイズは4種類のカラーラインナップ。レッドとブルーとオレンジ、あとシークレットも用意されています。コレクター精神をくすぐる、レアカラーまで用意してあるとは!子どもたちのアイデアは、とっても楽しいですね。
レアカラーが出るまで!と何度も挑戦するお客さんの姿も見るとか。子どもたちの戦略にのせられてますよ、お客さん(笑) ちなみに、私のガチャガチャは赤。レアカラーを当てることはできませんでした、残念。
▼アスケンメンバーの名里さんと遠藤さん。
名里:
「トゲトゲがないから、パッと見だとウニってわからないでしょ?殻の中からLEDランプの光がいい感じに透過して、独特の魅力があるランプになったと思います。子どもたちも完成品に満足していました。みんな、とても真剣に取り組んでくれて、春休み中もランプを商品化する最後の仕上げを頑張ってくれたんですよ。」
ムラサキウニの活用法の発案、そのプレゼンから企画のブラッシュアップ、そして商品化とゼロから最後まで、しっかりウニと向き合ってきた子どもたち。地域の課題を大人まかせにせず、コドモノアスケンメンバーとして頑張るんだという意気が伝わってきます。
コドモノアスケンは、毎年高浜小学校6年生がメンバーとなり、地域の特産物や資源を使ったアイデア商品をプロデュースする活動をしています。ウニランプは、そのコドモノアスケン2期生の作品。この4月から新6年生となった3期生たちは、また他の新しい企画を頑張ります。
地域を盛りあげる子どもたちの活動は、1年だけでは終わりません。その想いを次の世代が引き継いで、継続させていく。やりっぱなしにさせないコドモノアスケンのシステムも素晴らしいです。3期生となる新6年生たちが、どんなアイデアを出してくるのか。子どもならではの柔軟な感性が仕掛ける、とびきりのワクワクを期待しています。
開催に向けて加速中!アスフェスでも、ウニランプ販売します。
2022年5月4日、アスケンの代表的イベント「アスフェス」が開催されます。今度の舞台は町のシンボル的存在、青葉山。ハーバルビレッジで開催されます。飲食や雑貨販売などがメインのアスマーケット、アスフェスの目玉ともいえるアイリッシュミュージックパーティ、キャンプなど、今回もお楽しみ盛りだくさん。
▼前回までのアスフェスの様子
このアスフェスのコドモノアスケンブースでも、UNIKARAが販売されます。なんとアスフェス限定バージョンもあるとか。どんなUNIKARAなのか、ぜひ会場で確かめたいですね。
地域の課題を減らして、地域を盛りあげていくことは、未来を生きていく子どもたちにとっても大切なこと。大人と子どもが一緒になって起こした「コト」がウニのランプ、UNIKARAの誕生です。小さな力を集結してやり遂げた、確かなSDGs。これから、もっといろんなことにチャレンジしてほしいですね。
さて、保育園、小学校と続いてきました頑張る子どもたちのシリーズ。ラストを飾る第3回目は、中学生たちの活動をピックアップします。どうぞ、お楽しみに。