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見つけた!こんなところに町の未来

ふくいSDGsパートナー企業「平田木材店」さんにお邪魔しました。

 

 

 

持続可能な開発目標「SDGs」。その取り組みとして、地域資源を有効に活用し、未来まで守っていく活動が様々な地方で活発化しています。ここ高浜町でも、行政はもちろん、町のいたるところでSDGsに対する意識が高まっています。

 

 

高浜町和田地区にある製材・建設業の『平田木材店』さんは  “ ふくいSDGsパートナー ” に登録されている企業のひとつ。適材を適所で扱うという基本を大切にしながら、地域の資源である「若狭杉」をはじめとする、若狭・京都北部の森から生まれた木「京若狭材」を積極的に使用し、木材の地産地消に取り組んでおられます。

 

今回、平田木材店さんが行っているSDGs活動について平田聖弥(としや)さんにお話を聞きました。

 

 

 

▼平田聖弥さん。数年前、家族で高浜にUターンされました。

 

▼木のある暮らしショールーム&プチショップ「cocochi+」

 

 

 

木材店としてやりたいことが、そのままSDGsに。

 

 

平田木材店さんは、SDGsという言葉ができるずっと前から、木材の地産地消を意識していたそう。近くで育った木材を利用することで、気候風土に合った素材選び、輸送コストやCO2の削減、地域林業の活性化につながると言います。

 

平田:

「もちろん適材を適所に使うということが基本なんですが、すぐ近くにいい木材があるので、資源として大切に使っていきたいじゃないですか。外国や遠くの地域から大量に木材を仕入れてストックすることで会社のコストを下げるよりは、地域の資源である若狭杉を中心に、その建物に合わせた他の木材を組み合わせることで建物としてのバランスを考えていきたいと思っています。」

 

写真:平田木材店H Pより

 

 

平田木材店さんでは、建物だけでなく町の木造物を担当されることもあり、もちろん積極的に若狭の木材を使用されています。その代表的なものといえば、若狭和田ビーチのウッドロードではないでしょうか。

 

 

 

 

小学生たちと一緒に。未来へつながる「ゆめロード」。

 

 

夏の海水浴シーズンになると、若狭和田ビーチの浜には、海に向かうウッドロードが設置されます。若狭和田ビーチは、ビーチの国際環境認証ブルーフラッグを有する海水浴場ですが、その認証をはじめて取得した年に設置されたのが、浜から海をつなぐウッドロードです。

 

写真:平田木材店H Pより

 

 

車椅子などを利用する方でもビーチを楽しんでもらえるようにと設置されはじめたウッドロード。浜から海への距離が遠い若狭和田ビーチのお客さんにとって、熱い砂浜を歩くのにとても便利な道となったようで、多くの方から喜びの声が集まりました。

 

このウッドロードの設置を小学生たちと一緒にやろうと提案したのは、平田木材店さんから。近くの和田小学校に相談したところ、すぐに良い返事をいただけたのだとか。

 

写真:平田木材店H Pより

 

 

パートナーとなったのは4年生の児童たち。子どもたちと一緒に活動するのは、今年はじめての取組みということで、まずはブルーフラッグのこと、そして「海と山とのつながり」について知ってもらうために紙芝居や画像を使って説明。

 

写真:平田木材店H Pより

 

 

そのあと、平田木材店さんの工場見学をしてもらい、ウッドロードの材料となる木材の加工や組み立て、塗装のお手伝いをやってもらい、最後にみんなで若狭和田ビーチの砂浜に設置。

 

写真:平田木材店H Pより

 

 

ウッドロードは小学生たちのアイデアで「ゆめロード」と名づけられました。子どもたちの心がこもった素敵な名前ですね。

 

 

平田:

「今年はじめて、子どもたちと一緒にウッドロードを設置したのですが、とても良かったと思います。地域のことをしっかり勉強して、作業も頑張ってやってくれました。できたら、これからも継続的に子どもたちと一緒にやっていきたいです。」

 

 

平田さんからゆめロードの話を聞き、子どもたちにとって本当に良い経験になると感じました。海辺の町、高浜だからこそ実現する特別な学び。それが地域の未来を考えるきっかけにもなって、子どもたちの視野も広がります。

海に向かってまっすぐ伸びた「ゆめロード」。夏になったら歩いてみますね!

 

 

 

 

若狭の木材を、魅力あるカタチで生かしていく。

 

 

若狭和田ビーチのウッドロードを子どもたちと作るゆめロードに進化させるだけでなく、平田木材店さんのチャレンジ精神は、たくさんの良いモノを生み出しています。

 

京若狭杉を使った、ベンチやシェルフなどのD I Yキットです。ふるさと納税の返礼品にもなっており、とても人気のある商品です。

 

 

▼京若狭杉のクラシックベンチ 楽天ふるさと納税

 

平田:

「建物や木造物をつくるときには、規定となる木材のサイズがあります。ですので、どうしても端材となってしまう部分が出てきてしまうんです。それは燃料などに利用するしかなかったのですが、どうにか、もっと魅力的なカタチで生かせないかと思いまして。それで考えたのがDIYキットなんです。」

 

 

▼ガーデンベンチも、まもなく返礼品に登場

 

平田:

「完成品ではなくDIYキットにした理由は、うちが木材店で家具職人ではないから…というのもありますが、お客さんに自分で色をつけたり、組み立てる楽しさを感じてもらったりすることで、ナチュラルな木の良さがより伝わりやすいかなと思ったからですね。」

 

 

さらに、現在、地元で活躍する書家の角谷有紀さんとのコラボレーションによる表札や、出産・誕生などの記念品となる名入れの木版などの商品開発が進められています。ふるさと納税の返礼品としても登場する予定だそう。プロ同士のこだわりと技がミックスした新商品に期待が高まりますね。

 

 

▼左:書家の角谷有紀さん

 

地域の資源を大切に使う考え方や未来を見据えたチャレンジ精神、そして単純に商品が素敵なこともあり、すっかり平田木材店さんのファンとなってしまいました。これからも、ぜひ多くのコトやモノを生み出して、高浜を盛りあげていってほしいです。

 

 

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平田木材店さんのホームページでは、会社紹介だけでなく、地域の魅力や移住者対談などの記事が満載。(ピン!トも負けてられません…!)社長さんの高浜愛が伝わる、とても素敵なホームページですので、ぜひご覧になってください。

 

平田木材店HP  https://www.hirata-wood.co.jp

cocochi + HP https://cocochi-hirata-wood.jp/

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