2024.8.30

この町で、自分にしかできない遊び方をしたい。野外映画イベント『にほん海シアター』


「この町で、自分にしかできない遊び方をしたい」今から約4年前、僕はそんな想いを抱いて高浜町に移住しました。

 

 

地域おこし協力隊として高浜に移住し、卒業後は漁師をしながらイベントの企画運営などをしている遠藤航です。

今回ピン!トで記事を書く機会を頂いたので、僕が高浜に移住を決めたワケや、企画運営に携わっている『にほん海シアター』という野外映画イベントについて書かせて頂こうと思います。

 

 

関連記事:「漁師町で、自分らしく生きる。ふたりが選んだ仕事とチャレンジ。」

 

 

 

海の町に惹かれて。高浜に移住したワケ


僕は千葉県出身で、福井県とは縁もゆかりもありませんでした。しかし、前に勤めていた会社の社長が、高浜町の海の6次産業化プロジェクトに参加したのがきっかけで、この町と出会いました。

 

 

最初に訪れた城山公園は「日本にこんな場所があったんだ」と思わせてくれるほどのロケーションで感動したのを覚えています。

 

 

高浜に訪れたある日、「この町をどうすべきか」と言う話をアテに、みんなでお酒を飲むことになりました。僕は今まで町規模で物事を考えた経験がなく、自分の地元のことすらも考えたことがありませんでした。

 

高浜の若者は、みんな真剣に自分の生まれた町の今後を考え行動しようとしている…衝撃を受けました。

 

 

そんな人達がいることを知り、影響されやすい僕は「この町で、何か自分ができることをやりたい!」と思い、高浜町に移住することにしたのです。

 

 

 

やりたいことが動き出す。初めてのイベント企画


地域おこし協力隊として移住し、高浜で生活するようになってしばらくして「この町で自分がやりたい事」を慣れない企画書に詰めこんで町の人達に伝えました。すると、みんなが自然と自分ごとのように考え、協力してくれました。

 

そして、実現したイベントが『にほん海シアター』です。

 

 

『にほん海シアター』は、高浜の絶好のロケーションを活かした野外映画館です。

 

 

夏以外のシーズンも日本海を盛り上げたいと企画をしたイベントで、第1回は城山公園での焚き火カフェやアート展示、ライトアップなどを行いました。

 

 

冬真っ盛り。本番前日に強い寒気がきて、吹雪のなか準備をしました。どうなることかと思いましたが、たくさんの人の協力もあり、なんとか無事に開催することができました。

 

2021年のにほん海シアターの様子

 

僕はこの規模のイベントをやるのが初めてだったので、開催が決定してから本番まで、怒涛の日々を過ごしたのを覚えています。

 

 

それから毎年、季節や場所を変えたり、企画もレベルアップしながら続けてきました。

 

2023年のにほん海シアターの様子

 

そして今年、2024年9月に4年目となる『にほん海シアター』の開催が決定しました。

 

 

 

町が浮かれる三日間。

2024年9月14日〜16日『第4回 にほん海シアター』開催!


今年のイベントのコンセプトには「町が浮かれる」というテーマがあります。

子供の頃、初めて友達だけで行ったお祭りのときに感じたワクワク感と町全体が少しいつもと違って浮かれている感じ、そんな雰囲気をこの町で味わいたいという思いでこのテーマになりました。

 

 

『にほん海シアター』は、日本海有数のロケーションを誇る高浜の海と共に見る、野外での映画上映が売りです。

 

2023年のにほん海シアターの様子

 

しかし今回はそれだけでなく、全国各地から集まるマーケットに加え高浜の定番イベント「USFES」による音楽ライブ、漁師小屋を活用した蚤の市(のみのいち)や、審査員を招き最優秀作品を決める短編映画祭など、様々な世代の方々が楽しめるコンテンツ盛りだくさんの三日間を予定しています。

 

2021年のUSFESの様子

 

今回からの新コンテンツの中に「短編映画祭」「漁師小屋蚤の市(のみのいち)があります。

短編映画祭は全国から約30以上の短編作品が集まり審査員の厳しい審査のもと選ばれた5作品を野外シアターにて上映します。

 

また「漁師小屋蚤の市」は、高浜町の漁村地区にて元々漁師小屋として使われていた小屋群を蚤の市の会場とし、漁村特有の雰囲気の中で骨董品や小道具、手作り品などの販売を行います。

 

 

「短編映画祭」「漁師小屋蚤の市」は、高浜町が行なっているEduワーケーションの取り組みとして高浜に通う、京都府の同志社大学の学生たちのアイディアから生まれました。

 

若い子たちがこの町を気に入り、この町でなにかをやりたいと思わせるだけの魅力が高浜にはあると言う証拠だと僕は思いました。

 

 

『にほん海シアター』今年の会場は、旧高浜漁協に決定しました。なかなかチャレンジな場所ですが、とてもワクワクしています。

 

 

初年度から考えるとイベント規模も大きくなり、コンテンツも増えました。やるべきこと、やらなきゃいけない事が自然と増え、しんどいことも沢山あります。

 

でも、自分ごとのように考えてくれる仲間がいること、町を歩けばイベントのことや僕の様子を気にかけてくれる人たちがいることが、イベントを開催する原動力になっています。

 

 

この町でしかできない、僕たちにしかできない遊び方をしたい!そんな思いが詰まった『にほん海シアター』。是非、一度遊びに来てもらえたら嬉しいです。


『にほん海シアター』のイベント詳細は、インスタグラムで更新しています。

 

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