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若狭湾で取り組まれている海ごみのコト

〜未来のために、今私たちが出来る事は何だろう?〜

 




 

 

「このままでは、30年後には、海にいる魚より、海ごみの量の方が多くなる」

 

この現実を知ったのは、ブルーフラッグアカデミー主催による海辺の環境教育「海ごみ講座」を聞いた時。 

アジア初のブルーフラッグを取得し、5年連続で更新し続けている若狭和田ビーチをはじめ、美しい8つの海水浴を誇る高浜町の海でも、年々海から届くごみの量は多くなり、細かく砕けたプラスチックが砂浜に混じっている。

 

 

  

実際に打ち上がった海ごみを見ると、テレビで伝えられているよりも、海ごみが自然界や生き物たちにとって負担がかかりすぎていること、そして回り回って人体にも影響を及ぼし始めているという事実は、リアルに深刻なのだと気付かされる。

 

 未来のために、今、私たちが出来る事は何だろう?

今回のピン!トでは、海ごみの現状を知り、地球のために何ができるかを一緒に考える機会にしてもらいたい。

 

 

 

 

 

海ごみと、地域の取り組み

 

美しい海水浴場として有名な高浜町のビーチでは、冬型の低気圧で波と共に、多くの海ごみが砂浜に打ち上がる。その種類は国内外からで、主に生活・産業ごみが届いている。

 

そんな中、高浜町では年に数回、地域の人々による「人足(にんそく)」と呼ばれる浜掃除が定期的に行われ、その歴史は100年以上続いており、数十名が1時間ほど集って浜掃除するため一気に海が綺麗になる。さらに、各地区の子ども会や学校行事、月1のビーチクリーンでも浜掃除が開催されている。(詳細はこちらhttps://seastarcprisk.com/envuiment/beach-clean/

 

 

(Photo:drami works)

 

 

こうした地域のコミュニティーの中で、地域の環境を守る取り組みは、全国的にも珍しいそうで、それを聞いて高浜町民としてちょっとだけ、誇らしく思う。近年は町内外から海へ遊びに来た人たちが、ごみを集めて小山にしてくださっていることがあり、嬉しい循環が生まれている。

 

 

 

 

しかし、地域や高浜の海を利用する人々のクリーン活動は続いているのだが、海から来るごみの量は年々増え、打ち上がったごみはさらに細かくなり、拾うだけでは解決しきれない現状がある。そして、回収した海ごみの処理方法や処理価格高騰なども課題問題の1つとなっている。

 

 つまり、「使う・捨てる」部分から見直さないと、根本的な問題解決にはならない現実を、海ごみから見せつけられてしまっている。

 

 

 

 

リサイクルの本質を考える~海ごみから生まれたサングラス~

 

高浜町のこうした取り組みを含め、若狭湾では、さらに行動的な活動をされている団体があることをご紹介したい。若狭湾を拠点に環境問題解決に取り組む、アノミアーナさんだ。(HP http://anomiana.org

 

代表の西野ひかるさんは、15年以上前から海ごみと向き合っておられ、各市町村、各学校、そして企業とも連携を取り、環境問題や海ごみの講演会を開催されている。2020年9月に行われた「海ごみ講座」では、町内外の方が海ごみについて楽しく真剣に勉強した。

 

 

▼ブルーフラッグアカデミー神谷2Fにて

 

 

西野さんは、活動を続ける中で、

「拾われたごみは、結局また捨てられることに気づきました。海ごみを再利用し、価値を生み出すことで、ごみを作らない仕組みを作りたい。」

と思い立ち、そして挑戦を続けた先に始まったのが、世界初かもしれない「海ごみ」ペットボトルからサングラスを作るプロジェクト。

 

 

 

 

このプロジェクトの目標は、ただ海ごみのペットボトルを集めてサングラスを作る事ではなく、実際に海岸に足を運んで、海ごみの現状を知り、「環境問題に向き合いつつ、楽しみながらビーチクリーンに取り組む人の流れを作りたい」というチームの想いがある。

 

“ ビーチクリーンをした中で、集まったペットボトル ”というところが大切な趣旨。

 

 

現在、若狭湾から6団体がこのプロジェクトに参加。高浜町からも、高浜明日研究所とseastarcpriskがコラボし2020年11月と12月の月1ビーチクリーンの際に、集まったペットボトルを使って、サングラスを作ってもらえることになった。

 

「ペットボトル集めは簡単ですが、原料化するのに、仕分けしてラベルやキャップを取って洗浄する、というところに手間がかかります。自分たちが出したゴミを、処理することがどれだけ大変かも、一緒に感じてもらいたい」

 

参加者は子どもから大人まで、海が好きな人や、環境問題に関心がある人々が集まった。

 

 

 

 

海ごみからサングラスと作ると言っても、製造には精密な機械を使っている。ペットボトルに小さな貝殻がついているだけで、何千万の機械が壊れてしまうかもしれない。そういったリスクも、企業側が背負って作ってくださっている背景と覚悟を、参加者も知っておく必要がある。

 

そして、いよいよ 2021年 3月21日(日)海ごみから作られたオーシャングラスの進捗会と受け渡しが行われる。オーシャングラス進捗会には、海ごみの現状とアノミアーナの活動報告も含まれ、オンライン参加のみ、どなたでもご参加いただける。是非、興味のある方は参加いただきたい。

 


 

★オーシャングラスの進捗会(オンライン)


日時:3月21日(日)13時30分〜14時30分
オンライン参加:ZOOM URL

https://us02web.zoom.us/j/2676368627?pwd=TTF0NnJuclVKQWtVTk9jVW1SY3FUQT09

 


 

「活動を続ける中で、一時は、もう、海ごみを拾うのをやめようと思ったこともある。」と、西野さんは言う。

「大きな問題だし、これをやったからすぐに解決する、効果が見える、という単純なことでもない。でも、目の前の小さなこと、今できることから始めれば、10年後、20年後の姿は大きく違ってくると思う。」

 

若狭から始まり、今や全国的にも注目されるアノミアーナさんの活動に、今後も注目したい。

 

 

 

 

未来のために、今私たちが出来る事は何だろう?

 

こうした海ごみによる環境問題は、海ごみを回収するだけでは解決できず、ごみを減らすことも同時進行で進めていく必要がある。一人一人がごみを減らす意識を持ち、自分たちの手で地球を美しく保つこと。そのために、どんな小さなことでも良いので、今から出来ることを一緒に始めてみませんか?

 

この記事が、海ごみについて知るきっかけになれば幸いです。

 

 

 

                         

 


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